台湾の番組出演者と福岡市の「拉麺處 丸八」スタッフの記念撮影
福岡放送、台湾テレビ局TVBSと福岡・佐賀の最新観光情報を共同発信
編集部 2022/11/30 18:00
株式会社福岡放送(以下、FBS)は、福岡県と佐賀県のインバウンドの早急な回復を目指し、台湾のテレビ局TVBSと共同で番組を制作し、2022年12月に放送することを発表した。
これは総務省が実施している「放送コンテンツによる地域情報発信力強化事業」にFBSの提案が採択されたもので、同事業はインバウンドやアウトバウンドの促進、日本に対する信頼感の向上などを目的に海外で放送する番組の制作を公募により採択している。
FBSは地域への貢献のため同事業を活用し、2018年から番組の共同制作を続けており、今回は、2020年以降のCOVID-19による外国からの渡航制限で途絶えた海外からの観光客の誘因を図るため、2018年度より同事業で番組を共同製作してきたTVBSの番組クルー(出演者・スタッフ計9人)を招へいし、11月7日から11日までの5日間、佐賀県と福岡県でロケを実施。2007年から続くTVBS看板番組『食尚玩家』で、旅行とグルメが主題の台湾で有名な番組となっている。
この番組のコンセプトは、この2年余りのうちにオープンした「台湾の人々が知らない」最新の観光情報の発信。「BOSS E・ZO FUKUOKA」や「ららぽーと福岡」、福岡市東区のアイランドシティに誕生したホテル「The 358 SORA」、世界的なグルメブック・ミシュラン掲載の料亭店主が再開した「拉麺處 丸八」、さらに佐賀県では農家体験ができる民宿の「Kominka火風水土(ひふみど)」などを撮影。
2022年10月11日以降、日本の入国規制の緩和、さらに最近の円安によって海外からの渡航者は増加しており、その際に「福岡を含む九州」が、外国の人々によって旅行先として選ばれることが重要となっている。TVBSの『食尚玩家』は台湾での放送、そして世界(一部の国を除く)で視聴可能なYouTubeで配信され、大きな影響力を持っている。番組は12月中旬の金曜日22時から23時の2週にわたって放送。放送の翌月には台湾では旧正月(Chinese New Year)を迎えることから、多くの人々が入国規制のない海外に渡航すると思われ、地元密着のFBS×人気長寿番組を有するTVBSによる共同制作番組の効果に期待しているという。