日本テレビのアナウンス部がアパレル事業に参入 テレビの枠を超え、新たな挑戦
編集部 2022/9/27 16:30
日本テレビ放送網株式会社のアナウンス部と株式会社 CEORYが立ち上げたアパレル事業「Audire(アウディーレ)」のローンチ記者会見が22日、都内で行われ、日本テレビアナウンサーの郡司恭子、徳島えりか、森圭介、モデルの有末麻祐子、株式会社 LIFE CREATE 代表取締役の前川彩香、日本テレビ コンテンツ戦略局長の森實陽三が登壇した。
ラテン語で「聴く」を表す「Audire」という言葉をブランド名に冠した同事業は、日本テレビ100%出資の新事業となる。日本テレビは、中期経営計画2022−2024にある「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ」のスローガンを元に、テレビを超えた様々なチャレンジを行なっており、本プロジェクトもその一環として企画されたもの。コロナ禍で様々な生き方が広まる中、消費者が持つそれぞれの選択肢に寄り添えるブランドにしようという思いを込めた「Wear the Voice(心地良いわたしを纏う)」のコンセプトの元、アナウンス部ならではのアイデアを凝らした様々な商品がリリースされる。
第一弾となる「1st collection」は、軽いジャージのような素材を採用した「ロイヤルジャージワンピース」、衿のドレープや首回りの華やかさを意識した「アウディーレドレープブラウス」、カットジャカードをふんだんに使用したギャザースカートの「エアリージャカードスカート」、ウエスト付近にタックの入ったキャミソールワンピース「クラシックベルトワンピース」、ショート丈ジャケットの「ノーカラーボックスジャケット」など、「Audire」の特徴と位置付ける「凛としたフェミニン」を表現するラインアップが5種類用意されている。
「ロイヤルジャージワンピース」はニュースを読む際、袖のボタンが机に当たってカチカチと音がなってしまうというアナウンサーの職場での経験を生かし、パールのボタンが音が鳴らないような位置に配置されていたり、「アウディーレドレープブラウス」ではアナウンサーがテレビに出演する際、上半身が映ることが多いことを踏まえ、上半身の見栄えやシルエットに工夫を凝らしたデザインが採用されるなど、アナウンス部ならではのこだわりが随所に感じられる工夫が凝らされている。
郡司アナウンサーはこの「1st collection」の企画、開発に日本テレビのアナウンサーが実際に立ち会い、アイデアを出し合ったという制作過程を紹介。その上で「今後、洋服、スタイルの提案だけでなく、女性の在り方や生き方に関して、『心地よいわたしを纏う』過程もしっかりと提案していける事業、ブランドにしていきたい」と期待を寄せる。また、本プロジェクトが「アナウンサーの新たな挑戦になると思っています」とも述べ、「作るという過程にアナウンサーが関わることはこれまでなかった経験でした。社会人になってアナウンサーしかやったことがなかったので、今回のプロジェクトのために社内調整をしたり、大変なこともたくさんありましたが、自分の中で会社員として新しい筋肉を身につけた気がします」と取り組む成果も口にする。
森實はSNSなどの普及で、「世界中に瞬時に情報を伝えたり、誰にでも自己表現ができる」という新しい時代が到来、その中で自身も「アナウンサーの仕事の多様化を進めなければならない」という危機感を持っていたと明かし、本プロジェクトが「アナウンサーの仕事のあり方を見直す大きなきっかけになった」と話す。
森實自身、本プロジェクトの計画を聞かされた時は「非常に驚いた」というが、「仕事柄、アナウンサーは衣装とも向き合わなければいけない。それぞれが向き合っていること、好きなことを事業にして、女性の社会活動や経済活動を支える衣装を提供し、社会貢献ができるという意味では、すごく意義のあるチャレンジだと思った」と前向きな気持ちで本プロジェクトに取り組んだという。
会場では徳島えりかアナウンサーがモデレーターを務め、有末麻祐子と株式会社 LIFE CREATE の代表取締役である前川彩香が女性の生き方などをテーマとしたトークショーを開催。また、フォトセッションの際には佐藤真知子アナウンサーと忽滑谷こころアナウンサーも「Audire」を着用して駆けつけ、本プロジェクトをアピールしていた。