TVer、慶應義塾大学と“効率的なプッシュ通知”を使ったプロモーション手法の研究を開始
編集部 2022/6/16 16:00
株式会社TVer(本社:東京都港区、以下 TVer社)は、民放公式テレビ配信サービス「TVer」における効率的なプッシュ通知を使ったプロモーション手法の研究を目的として、慶應義塾大学星野研究室と共同研究を開始すると発表した。
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見逃し配信自体を“見逃さない”ようにすることは、重要な課題となっている。これを防ぐための一つの手法としてアプリへのプッシュ通知があるが、これを頻繁に送ることや送信するタイミングによっては逆効果になることもある。多くのサービスで同様の研究は行われているが、TVer は「毎週、1話ずつ番組が配信される」という他のサービスとは異なる特徴をもっているため、この共同研究では、どのようなプッシュ通知が効果的で、ユーザーが見逃すことがないかを分析することを目的としているという。
視聴者にとって、地上波の一連の番組を見逃してしまうことは大きなストレスであり、それ以降の継続視聴が困難になる可能性がある。TVerの見逃し配信は、このような視聴者がTVerでキャッチアップして再び地上波に戻るのを手助けするという役割を担っており、これは各放送局への送客を意味し、TVer社が提供するサービスの重要な価値のひとつとなっている。そこで、プッシュ通知を改善することで、“TVer上の見逃し配信”を見逃すことを防げれば、視聴者のみならず放送局の事業にも貢献するといった考えより、行動経済学を専門とした企業データの分析に多く取り組んでいる、慶應義塾大学星野研究室と共同研究を行う運びになったという。
■慶應義塾大学経済学部 星野崇宏教授 プロフィール
2004年3月東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、博士(経済学)。
情報・システム研究機構統計数理研究所、東京大学教養学部、名古屋大学大学院経済学研究科などをへて、慶應義塾大学経済学部教授、シカゴ大学客員研究員、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。行動経済学会会長。マーケティング・サイエンス学会理事。政府のEBPMの委員を務めるとともにさまざまなテック企業の技術顧問として指導に当たる。