KSB瀬戸内海放送、「ゲーム条例」を追求した特別番組の続編を地上波テレビ放送およびYouTubeにて配信
編集部 2022/5/27 09:00
KSB瀬戸内海放送は、2020年6月に放送し2021年度民放連盟賞・全国優秀賞を受賞するなど、話題を呼んだ番組『検証ゲーム条例』の続編を制作。5月28日(土)、地元地上波にてテレビ放送するともに、当日にYouTubeでもプレミア公開することを発表した。
2020年3月、全国で初めてとなる「ネット・ゲーム依存症対策条例(通称・ゲーム条例)」が香川県で施行されてから丸2年を迎えた。県議会が素案に「ゲームの利用は1日60分まで」という時間制限を盛り込んだ同条例は、「行政による家庭への介入ではないか」、「時間制限に科学的根拠はあるのか」と全国的にも議論を呼び、さらにKSBの取材でパブリックコメントの“水増し疑惑”をはじめとする不透明な制定過程など様々な問題点が浮上した。
KSBは、導入を目指した背景や狙い、条例の中身と、制定過程の問題点について検証する特別番組『検証ゲーム条例』を2020年6月に放送。同番組はSNSなどでも注目を集めると、昨年度の民間放送連盟賞テレビ報道部門で「全国優秀賞」を受賞。番組全編を配信したYouTubeの動画再生回数は2年弱で1万8000回を超えるなど大きな反響があった。
その後もKSBではこの問題を追及。当時の高校生が「憲法違反」だとして県を相手取って起こした裁判の模様や、県や県教委が条例に基づいて行ってきた依存対策などについて継続的に伝えてきた。さらに、国やゲーム業界が「ネット・ゲーム依存」の科学的根拠を探ろうという新たな動きも出ている。しかし、条例の付則には「施行後2年を目途に、条例の施行状況を勘案し検討を加える」とする、いわゆる「見直し条項」が盛り込まれているが、香川県も県議会も今のところ具体的に検討を始める様子は見られないという。
施行から2年で何が変わったのか?前作の続編となる『検証ゲーム条例2』では、この2年間の条例を巡る動きと成果や課題を伝えるとともに、新型コロナ禍でより問われるようになった「ネットやゲームとの向き合い方」や「政策決定における科学的根拠の重要性」について改めて検証する。
■『検証ゲーム条例2』番組概要
放送日時:2022年5月28日(土)10:30~11:26(※岡山・香川エリア地上波にて放送)
YouTube配信:2022年5月28日(土)21:00~プレミア公開