フジテレビ、日本民間放送連盟賞で【番組部門】テレビ教養番組優秀賞、【技術部門】最優秀賞、優秀賞を受賞
編集部 2021/9/20 09:00
2021年日本民間放送連盟賞の発表が9月16日(木)に行われ、フジテレビが【番組部門】テレビ教養番組で優秀賞、そして【技術部門】でも最優秀賞と優秀賞を受賞し、合わせて3つの栄誉を獲得した。
【番組部門】テレビ教養番組で優秀賞を受賞したのは、2020年6月7日(日)に放送された、ダウン症の息子と、その息子を全力で支える家族の様子を記録したドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション 生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』。フジテレビが13歳のときから取材を続けてきた“ダウン症のダンサー”優さんが30歳を迎えようとするなか、これまで必死に息子を育ててきた両親も年を取り、この先自分たちがいなくなった後、一人で幸せに生きていけるのか、“自立への道”を探し始める。そして夫婦の間にサポートの考えで対立が生まれたまま迎えた30歳の誕生日、優さんが両親に伝えた言葉と、これまで打ち込み続けてきた“ダンス”が待寺家に再び家族の絆を取り戻していく姿が描かれている。
【技術部門】最優秀賞を受賞した「災害情報カメラ収録システム“TOREZO”の開発~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」は、従来、FNN系列各局が個別に運用していた情報カメラの映像を全国で一括管理して収録し、地震発生時には、自動的に地震による揺れ映像を切り出すことで系列局全てが地震映像を即座に送出できるシステム。気象庁からのリアルタイム震度情報を利用し、地震映像切り出しの高速、高精度化を実現。また、ハイブリッドクラウドでシステムを実装することで災害耐性を確保し、映像の圧縮符号化装置の開発で設備コスト削減に成功したという。同システムの開発により、地震報道の迅速化を達成し、働き方改革、費用削減にも大きく貢献したことが評価された。
また、同じくフジテレビが開発した「『超逆境クイズバトル!!99人の壁』リモート収録システムの開発」が【技術部門】優秀賞を受賞。番組『超逆境クイズバトル!!99人の壁』で、コロナ禍により不可能になった100人以上集めてのスタジオ収録の代わりとなる収録形態として、100人で行う早押しクイズ対決に参加者が遠隔で参加できるシステムを開発。コロナ禍であっても番組収録を継続することに寄与すると共に、今まで参加したくても参加できなかった地方の参加者や外出を自粛している視聴者に、自宅にいながらテレビ番組の収録に参加できるという双方向性を生かした新しい番組形態を実現したことが評価された。