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テレビ信州・FLN・軽井沢町、地上デジタル放送を応用した防災に役立つ実証実験の協定を締結
編集部 2021/7/19 09:30
株式会社テレビ信州(本社:長野県長野市)、株式会社フューチャーリンクネットワーク(本社:千葉県船橋市、以下FLN)、長野県軽井沢町の三者で「地上デジタル放送を応用した情報伝達手段に係る実証実験に関する協定書」の締結が2021年7月16日付で行われた。
自然災害が発生した場合、防災行政無線の屋外スピーカーからの音声が十分に聞こえにくい状況だったが、屋内に設置する戸別受信機により情報伝達が有効。そこで、この度消防庁において、地上デジタル放送波を活用した新しい情報伝達手段について社会実装としての実証実験が行われることになった。一方、FLNはこれまでLアラートの開発事業や、V-Low帯を使用した防災情報の伝達に係る実証実験事業など、災害情報伝達に関する事業に数多く参画。これらのICTを活用した地域活性化についての知見や実績を受け、この度、本実証事業をFLNが受託することが決定したという。
この事業の成功に向け、IPDC(InternetProtocolDataCast)型データ放送による情報伝達の実績を持つテレビ信州と、情報伝達のための新しい防災システムを検討している軽井沢町と、FLNとの3者が協力することで、自然災害発生の際に役立つシステムの技術検証が行われる。
実証実験の内容としては、住民に地上デジタル放送用屋内受信機を配備。軽井沢町が避難情報などの防災情報データを発信し、テレビ信州が地上デジタル放送波にのせて屋内受信機やサイネージに防災情報を配信する。軽井沢町からテレビ信州への情報伝達経路をFLNが整理し、地上デジタル放送波を用いた情報伝達の実効性等を確認するとともに、屋内受信機に必要な性能等を検証する。