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IBC岩手放送、岩手日報社と共同展開する「碑の記憶」プロジェクトが第26回AMDアワードで「リージョナル賞」受賞

編集部 2021/3/10 17:00

IBC岩手放送と岩手日報社が共同で展開している「碑(いしぶみ)の記憶」プロジェクトが、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’20/第26回AMDアワードで「リージョナル賞」を受賞した。

「碑の記憶」は、岩手県沿岸に2百以上も残る津波災害を伝承する「石碑」と、東日本大震災津波を未来に伝える「人」の物語とをあわせ、岩手日報社が紙面で連載している企画記事。そこに掲載された「石碑」や「震災遺構」を、IBC岩手放送がVR(バーチャルリアリティ)技術を使い、石碑に刻まれた文言も音声化しながら、VR映像で表現。まるでその場所を訪れたような体験ができる。

明治の大津波の教訓を伝える石碑(山田町)

デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’20/AMDアワードは、デジタルメディア協会(略称AMD)が、デジタルコンテンツ産業の発展のために、デジタルメディアの質的向上・人材育成を目的として「AMDアワード」を制定し、毎年「大賞」「優秀賞」「功労賞」などを選出するもの。このうち「リージョナル賞」は地域に根ざしたデジタルコンテンツやサービスの中で、最も優れた功績をあげた人物・団体の該当1作品に授与される。

震災遺構「陸前高田ユースホステル」の貴重な内部映像

地域の新聞社と放送局が垣根を越えて手を携え、地域で伝承すべき災害の記憶を、VR映像などのデジタル技術を使って未来に伝える活動を続けている。過去の津波災害や東日本大震災の記憶を「デジタルで風化させない」取り組みは、「現代の碑(いしぶみ)」として、地域の未来を担う若い世代へ確実に伝わり始めていることが受賞の理由となった。そのほか、年間コンテンツ賞の「優秀賞」は以下のものが受賞した。

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